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行動経済学の使い方
大竹文雄著
-- 岩波書店, 2019.09 , 201p. -- (岩波新書 ; 新赤版 1795)
ISBN : 新<9784004317951> , 旧<4004317959>
 
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学ぶだけではもう足りない.研究と応用が進み,行動経済学は「使う」段階に来ているのだ.本書では「ナッジ」の作り方を解説する.人間の行動の特性をふまえ,自由な選択を確保しつつ,より良い意思決定,より良い行動を引き出す.その知恵と工夫が「ナッジ」だ.この本を通して,行動経済学の応用力を身につけよう.
はじめに


第1章 行動経済学の基礎知識
 1 プロスペクト理論
  リスクのもとでの意思決定/確実性効果/損失回避/フレーミング効果/保有効果
 2 現在バイアス
  先延ばし行動/コミットメント手段の利用
 3 互恵性と利他性
  社会的選好/互恵性
 4 ヒューリスティックス
  近道による意思決定/サンクコストの誤謬/意思力/選択過剰負荷と情報過剰負荷/平柊への回帰/メンタル・アカウンティング/利用可能性ヒューリスティックと代表性ヒューリスティック/アンカリング効果/極端回避性/社会規範と同調効果/プロジェクション・バイアス


第2章 ナッジとは何か
 1 ナッジを作る
  軽く肘でつつく/行動の特性を考える/行動変容を本人が望んでいるか/ナッジの選び方
 2 ナッジのチェックリスト
  Nudges/EAST/MINDSPACE
 3 ナッジの実際例
  老後貯蓄の意思決定/自然災害時の予防的避難/ナッジは危険なのか?


第3章 仕事のなかの行動経済学
 1 三つの例から
  バイトのシフトをどう入れるか/タクシー運転手の行動予測/行動経済学で解釈すると/プロゴルファーの損失回避
 2 ピア効果
  優秀な同僚が入ってきたら/スーパーマーケットのレジ打ち/競泳のタイム決勝


第4章 先延ばし行動
 1 賃金について考える
  参照点による効果/伝統的経済学による年功賃金の説明/行動経済学による年功賃金の説明
 2 バイアスに着目する
  失業期間を短くする/長期失業を防ぐナッジ/社会保障給付申請の現在バイアス/長時間労働と先延ばし行動


第5章 社会的選好を利用する
 1 贈与交換
  贈与交換で生産性は上がるか/負の贈与の影響/贈与のイメージを意識させる
 2 昇進格差はなぜ生まれる?
  競争選好に男女差はあるか/マサイ族とカシ族での実験
 3 多数派の行動を強調する
  女性の取締役を増やすナッジ/無断キャンセルを減らすナッジ


第6章 本当に働き方を変えるためのナッジ
 1 仕事への意欲を高める
  際限なく続く仕事/「シーシュポスの岩」の実験/意味のある仕事
 2 目標と行動のギャップを埋める
  達成できない目標/実行計画を書き出す/量ではなく時間で/合理的行動の落とし穴/習慣化できるルールを作る/次善の策がベストの策


第7章 医療・健康活動への応用
 1 デフォルトの利用
  ナッジで変える健康活動/大腸がん検診の受診率向上ナッジ/ワクチン接種率の向上ナッジ/オプト・イン/終末期医療の選択
 2 メッセージの影響を考慮する
  利得フレームと損失フレーム/治療法の説明
 3 成果の不確実性を考慮する
  ダイエットのナッジ/ジェネリック薬品への切り替え
 4 臓器提供のナッジ
  イギリスでの実験/日本での実験


第8章 公共政策への応用
 1 消費税の問題
  重く見える消費税負担/同じ税負担でも消費行動が変わる/誤計算バイアス/軽減税率はなぜ好まれるのか/軽減税率は補助金と同じ/軽減税率の行動経済学
 2 保険料負担の問題
  一般の人の理解/伝統的経済学での理解/現実はどちらか
 3 保険制度の問題
  公的年金・公的健康保険の必要性/モラルハザード/法案提出と損失回避/少数派として意識させる
 4 O型の人はなぜ献血をするのか
  血液型性格判断/献血行動と血液型/血液型の特性に着目する


おわりに

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