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芸術とスキャンダルの間 ; 戦後美術事件史
大島一洋著
-- 講談社, 2006.8, 278p. -- (講談社現代新書 ; 1854)
ISBN : 新<9784061498549> , 旧<4061498541>
 
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芸術の世界では、常に「聖」と「俗」が絡み合う。
素晴らしい作品として認められていたものが、「俗」というスキャンダルに巻き込まれるときがある。
「聖」なるものであるがゆえに、贋作、盗作、盗難という「俗」の対象になりやすいのである。
たとえば、贋作事件を調べていると、なぜか、贋作者は「これは俺が贋作したものだ」という印をどこかに残す。
これは贋作者のいたずらというより矜持であろう。
バレることを承知して作っているのである(本文より)。
事件になったがゆえに、世に現われた美術作品の記録。
第1部贋作編(天才詐欺師・滝川太郎—なぜ、見抜けなかったのか;ルグロにだまされた国立西洋美術館—国際的手配師の暗躍;謎の佐伯祐三現わる—なぜ突然、大量に出てきたのか;永仁の壷という捏造—陶芸界最大のスキャンダル;佐野乾山騒動—まっぷたつに分かれた真贋の行方;北大路魯山人の怪—素人は手を出すなの教訓;三越事件と古代ペルシア秘宝展—業績挽回策が裏目に;贋作を擁護した奈良博—ガンダーラ仏をめぐる官民対立;棟方志功には、なぜニセモノが多いのか —公になった四つの事件)
第2部盗難・裁判編(名画盗難と三億円強奪事件—日仏をまたにかけた国際窃盗グループ;ロートレックの「マルセル」盗まる—時効の壁にはばまれた解明;昭和天皇コラージュ版画問題—右翼にひるんだ美術館;模型千円札裁判—ニセ札か芸術か;パロディに著作権の壁—白川・アマノ裁判のもたらしたもの)
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