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国税局査察部24時
上田二郎著
-- 講談社 , 2017.1 , 262p. -- (講談社現代新書 ; 2407)
ISBN : 新<9784062884075> , 旧<4062884070>
 
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国税局査察部、通称マルサ。闇に潜んでいる資金に目を光らせ、時に経済社会の網の目をすり抜けようとするカネを引きずり上げるため、資金警察とも呼ばれている。このマルサにまつわる話は、すべてが極秘である。国税職員には国家公務員としての守秘義務と、国税通則法で定めた守秘義務の二重の制約があり、重い罰則が定められているからだ。そのため、国税職員は自分が携わった事案を誰にも話さずに墓場まで持っていく。だがしかし、マルサの仕事が世に知られないのは、あまりにもったいない。もっと世に知られてよいはずだ、そう私は思う。その理由の一つは、マルサの仕事を示すことで、「悪いヤツら」に立ち向かう使命感を読者と共有でき、それが結果として、悪いヤツらを排除する原動力となるからである。「国税の最後の砦」と呼ばれ、しばしば嫌われ役となるマルサたちも、元をただせばサラリーマン集団だ。サラリーマンだからこそ、日頃から重税感を抱いている(あなたも重い税負担に不満を抱いていないだろうか)。そしてマルサは、税制の不公平ぶりを他のサラリーマンよりもずっと知っている。きっちり源泉徴収されているサラリーマンの中でも、税に関するスペシャリストだからこそ、税を免れる者に対して強い敵意を燃やし、時に家族を犠牲にしながらも、日本の税制を守るというモチベーションがマルサにはある。租税正義の実現のため、安月給で歯を食いしばって頑張っている「マルサの男」の姿を知ることで、脱税は社会公共敵であるということを思い返してほしい。マルサが職人として、いかにして脱税の端緒を掴み、接触せずに大口、悪質の脱税をひも解いていくのか? 刑事さながらの張り込みや尾行によって脱税を暴く、内偵調査のスリルをこれから伝えていきたい。そのために、本書は実話に基づきながらも、刑事ドラマを見ているかのように、なるべく読みやすく脱税事件を追ったつもりだ。脱税者の悪い手口の数々や、それを追うマルサのひたむきな姿を読み終える頃には、知らぬ間に、とっつきにくい税制についての理解が深まっているだろう(税制についての理解をさらに深められるよう、各話終わりごとに税に関するコラムも付記している)。――著者より
第1話 「繁華街の帝王」篇―査察官は尾行する(フィリピンパブでの出会い
『マルサの女』に描かれていないこと ほか)
第2話 「原発から流れ出るカネ」篇―張り込みの妙味(強制調査と税務調査
使途秘匿金とキックバック ほか)
第3話 「悪さをする約束手形」篇―上司との喧嘩、同期との競争(人事競争はつらいよ
小切手と約束手形 ほか)
第4話 「FXとタックス・ヘイブン」篇―最新の脱税手口を見破れ!(FXに気を付けろ!
海外取引は無法地帯 ほか)
第5話 「口座売買屋の暗躍」篇―マルサの女、そして家族(マルサの女の不幸
マルサの女のスカート ほか)
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