向谷地生良, 浦河べてるの家著
日本放送出版協会, 2006.11, 246p., (生活人新書 ; 199)
ISBN: 新<9784140881996>, 旧<4140881992>
北海道にある浦河べてるの家。 統合失調症などを抱える人たちが暮らす共同体だ。 最近べてるの家では、自分の病気を自分で研究する「当事者研究」が盛ん。 「幻聴さん」と一緒に暮らし思いが極まれば「爆発」する。 そんな自分を「研究」してみると、いつもの苦労や絶望のお蔭で、何だか自分の助け方がわかるように思えるから不思議だね。 弱いから虚しいから、絶望の裏返しの希望を見晴かせる。 逆転の人生哲学の「爆発」だ。
第1部 自分自身で、共に—弱さを絆に、苦労を取り戻す(「当事者研究」までのプロローグ;べてるの家の「当事者研究」)
第2 部「弱さの情報公開」をはじめよう—「当事者研究」の実際(「べてるウイルス感染症候群の研究」;「"劇場型"統合失調症の研究」;「"人格障害"の研究その一」;「"人格障害"の研究その二見捨てられ不安の研究」;「人間アレルギー症候群の研究」;「"サトラレ"の研究」;「起業の研究」;「救急車の乗り方の研究」;「どうにも止まらない涙の研究」)
第3部 苦労や悩みが人をつなげる—座談会「私たちにとっての当事者研究」