明治維新とともにはじまった日本のパン作りのなかで、多くの人に愛された木村屋のあんパンが日本全国制覇をはたすまでの軌跡を描いたのが『銀座木村屋あんパン物語』。人類の「命の糧」だったパンが、古代で、中東で、現代で、ヨーロッパで、どのように人間とかかわっていたのかを探ったのは『パンの文化史』。葡萄と小麦の文化圏である地中海の沿岸各地の主要な儀礼を訪ね、パンとワインと神話をテーマにした『パンとワインを巡り神話が巡る』では、ディオニュソス、ヘラクレス、エレウシースのデーメーテール、ナザレのイエスなどの神話を巡り、日々食べ飲む存在としての人間の罪と贖いの意識の始まりをパンからとらえる。また、『粉の文化史』では、旧石器時代から現代までを、いままで誰も立ち入らなかった粉という視点からながめる。『うま味の誕生』は麦文化の大きな産物であるパンを発酵食品の文化と技術の歴史とともにみる。
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