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本来、マンションとは大邸宅という意味だが、日本で普通にいわれているマンションとは非木造建ての集合住宅すべてをさしているようだ。いまやマンションは日本人、特に都市部に暮らす人には、一般的な住宅の形となってきた。
しかし分譲マンションも賃貸マンションも問題が山ほどある。理想のマンションにはほとんどめぐり合えない。どうしていいマンションに出合えないのか? どんな問題があるのか。
マンション問題について概論的な入門書の役割を果たしているのが『マンションは大丈夫か : 住居として資産として』(小菊豊久著、文春新書)。本書は建築の側面だけでなく、社会・経済の通史を背景にしながら、これからマンションを購入しようとしている人にどのような視点から選べばよいか、マンションの価値とは何かというところに重点をおきアドバイスする。すでに居住している人にはマンションの価値を高める管理とはなにかを解説。
マンション購入のためのハウツー本なら『30年間後悔しないマンション購入術』(櫻井幸雄著、宝島社新書)。買いたい人のために不動産広告(チラシ)の読み方の基礎知識から買って後悔しないマンションの条件までズバリ教えてくれるが、本当の初心者に限定して書かれている。
マンションにおいてもっとも重要なのは管理の問題。管理問題に日本でもっとも詳しいといわれている管理組合新聞編集人兼発行人が書いたのが『マンションの資産価値を高める本』(中島猷一著、講談社+α新書)。本書は目からウロコがおちるほど驚きの管理法を紹介してくれる。「マンションは管理を買え」といわれるが、住人の財産を管理する管理会社の悪徳との闘い方、本当によい管理会社3社の実名での紹介、将来の建て替えへの展望、長期修繕計画の罠など管理にかんする殆どの問題を網羅する。
『マンション : 安全と保全のために』(小林一輔, 藤木良明著、岩波新書)もマンション管理についての視点から、管理会社に操られることのないように、管理組合の自立の重要性を指摘する。『マンション管理基本の基本』(櫻井幸雄著、宝島社新書)も管理についての基礎知識をわかりやすく解説。突然に管理組合の理事になって管理のイロハをしりたい人、マンション管理士を目指す人、そしてはじめてマンションを買う人が対象。
阪神大震災後、にわかにマンションの耐震性が問題になり始めた。その視点から読みたいのが『地震とマンション』(西澤英和, 円満字洋介著、ちくま新書)。
鉄骨構造学・耐震工学の専門家・西澤英和と一級建築士の円満字洋介が阪神大震災直後に梅田のターミナルでばったり出会った。ボランティアで疲れきった円満字洋介が「マンションはもうどうしょうもないね」と言うと、西澤は「そんなことはない。たいていは直るよ」と答えた。そしてこの本が生まれた。
マンションはどう壊れたか、どこを補強すればいいのか具体的にイラストを使いアドバイス。最後の章では日本の都市建築の危機管理や耐震改修はどうあるべきかを展望する。
住み心地の良い理想的な住まいとしてのマンションを求める人は多いが、多くの人は平凡なもので我慢している。しかし建築家がゼネコンやデベロッパーを排除して建て主と『パターン・ランゲージ』(クリストファー・アレグザンダー著)をテキストに勉強会をしながら作ったマンションが東京にある。『建築家がつくる理想のマンション : 住みごこちのよさとは何か』(泉幸甫著、講談社+α新書)に紹介されている低層賃貸マンションは、自然素材をたっぷり使った人気のあるマンション。ここに住みたいと思わせる魅力あるマンションを紹介している。
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