テーマで探す新書ガイド 新書マップ BOOK MAP web magazine [ 風 KAZE ]
>>新書マップ検索画面へ戻る
テーマ Theme
テーマ Theme
犯罪から身を守る
「悪徳商法」だと分かっていてだまされる人はいない。法の網をくぐって手を変え品を変え市民をねらう悪徳商法の手口とは。だまされないためにはどうしたらいいか、だまされたらどうしたらよいのか、など。
関連書籍を探す
読書ガイド
 ピッキング、ストーカー、車泥棒、悪徳商法……。2000年に刑法犯の発生が240万件と過去最悪を記録して以来、身近におきる犯罪が急増し、一方で犯人の検挙率は20%を下回る。今は、誰もが被害にあう危険性、悪徳商法にだまされる可能性がある時代なのだ。
『悪徳商法:あなたもすでに騙されている』(大山真人著、文春新書)は悪徳商法の歴史とケーススタディからなる「騙されないための実用書」といえる。著者によれば「悪徳商法とは、一般の消費者をターゲットに、投網をかけるように被害者を募る詐欺的商行為を指す」という。古くは天下一家の会によるねずみ講(1960年代後半)や、豊田商事によるペーパー商法(1985年、永野一男会長惨殺)があるが、騙しの基本テクニックは今も昔も変わらない。著者は電話による勧誘、訪問販売からマルチ(まがい商法)やインターネット販売まで数多くの最新事例をひきながら、騙しのテクニックを分析する。「私だけは騙されない」という例外はないことがよくわかる。
 インターネットの普及で急増しているハイテク犯罪に焦点を絞ったのは『インターネット犯罪』(河﨑貴一著、文春新書)。詐欺やワイセツ事件をはじめ、自殺幇助を請け負ったり、無許可で薬物を提供したりする危険なサイトが横行している。サイバーテロの危険をはらむウイルスやハッカーの恐怖も他人事ではない。ジャーナリストの著者は豊富な取材データをもとに、その恐るべき実態と防止策を紹介する。『インターネット取引は安全か』(五味俊夫著、文春新書)は、企業のなかで金融システム建設などを手がけてきた著者が、インターネット取引のしくみを専門用語も交えて詳しく解説。その危険性を見きわめながら、安全かどうかの見分け方を伝授している。
 こうした身近な犯罪から身を守るための処方箋といえるのは『完全防犯マニュアル:家族と財産を守る』(中西崇著、平凡社新書)。犯罪内容や被害者の特徴などを詳しく分析するとともに、具体的な対策を提示する。警備会社勤務を経て、防犯コンサルタントを務める著者の手によるものだけあって、玄関の鍵の選び方から金庫の設置方法まで具体的な例が網羅されている。
 一方、『詐欺の心理学:どうだます? なぜだまされる?』(取違孝昭著、ブルーバックス)は、「なぜ、人はいともたやすく騙されるのか?」をテーマに犯罪者の心理を解説する。新聞記者として積み上げてきた取材データをもとに、数多くの詐欺事件を紹介しつつ、詐欺の騙しのテクニックを、(1)欲望につけこむ(2)不安をあおる(3)権威をかたる(4)社会システムを逆手にとる--の4つにわけて分析する。
『現代の犯罪心理:バラバラ事件からカルト集団の犯罪まで』(中村希明著、ブルーバックス)も犯罪心理に焦点をあてる。精神医学を専門とする著者は、日本のみならず世界各地で犯罪が凶悪化していることに着目。サリン事件をはじめとした、近年の大犯罪を紹介しながら、被害妄想という現代人がとらわれやすい心理を軸に、犯人たちの性格や動機、社会的状況など事件を起こした要因を探る。
ウインドウを閉じる
<< PAGE TOP