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ディズニー
ドナルド・ダックにミッキー・マウス。ディズニーのキャラクターが大活躍するディズニー映画と、夢の空間を作り出すディズニーランド。ディズニーの世界を考える。
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読書ガイド
 今や「ディズニー」は多義語である。世界に展開する遊園地、「シンデレラ」や「白雪姫」等の映画やテレビのアニメ作品に漫画、そしてそこに登場するキャラクターやキャラクター・グッズ、さらにこれらの元々の産みの親であるウォルト・ディズニーと、彼及び後継者が設立した会社など。アメリカの文化、ビジネス戦略の代名詞的に使われることもある。
 ディズニーの古典的アニメの作品論としては、『ディズニーの魔法』(有馬哲夫著、新潮新書)がある。「ピノキオ」や「美女と野獣」などアニメ映画6点を取り上げ、ウォルトが子供向けにいかに原作をリメイクしたかという「トリック」を作品別に詳述する。原作との違いを知ればディズニー作品は二倍楽しめようというわけだ。
 一方、『ドナルド・ダックの世界像』(小野耕世著、中公新書)では、漫画評論家でもある著者が、漫画雑誌「ウォルト・ディズニーズ・コミックス」に登場するミッキー・マウス、ドナルド・ダック、アンクル・スクルージ等のキャラクターたちの「性格」を分析する。キャラクター誕生の経緯や漫画が発表された歴史的背景、漫画関係者とのインタビューの思い出等を交え、キャラクターたちの行動パターンと心理を読み解く。現代のエンタテインメント産業のあり方についても言及している。ディズニー論ではないが、『お姫様とジェンダー』(若桑みどり著、ちくま新書)は、「白雪姫」「シンデレラ」等のお姫様ストーリーの映画を見ながら行われたジェンダー学の講義と女子大生のリアクションをまとめている。
 遊園地のディズニーランドに関しては、『ディズニーランドという聖地』(能登路雅子著、岩波新書)がある。著者はアメリカ研究者だが、東京ディズニーランド開園時のプロジェクトに参加していた「内部」関係者、ウォルト・ディズニーの伝記の共訳者でもある。多くのアメリカ人老若男女を、ファストフードのごとく惹きつけてやまないテーマパーク「ディズニーランド」の人気の源泉を、アメリカ人、アメリカ文化のアイデンティティと結びつけて分析する。
 テーマの中で部分的にディズニーに触れたものとしては、都市文化論の専門家によって書かれた『日本の遊園地』(橋爪紳也著、講談社現代新書)が、日本及び世界の遊園地の発展史の中で、ディズニーランドを位置づける。『ハリウッド・ビジネス』(ミドリ・モール著、文春新書)は、映画関連ビジネスを手がける米国弁護士が、ディズニーを始めとする業界をめぐる様々な訴訟、裏の駆け引きなどの実態を具体例を挙げて詳説している。
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