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IT産業
一目でわかるコンピュータ業界戦争史。独自のIT革命によるインド経済の躍進。情報分野におけるパワーゲーム。モバイルを強みとする日本独自モデル確立への提言。情報技術開発と社会状況の関係など。
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読書ガイド
 70年代から80年代にかけて、日本は技術力の向上を電機、自動車を中心とする産業の発展に結びつけた。ところが90年代に入るとあれほど強かったはずの技術力が発揮されず、IT化の波にも乗り遅れ、経済が低迷を続けているのはどういうことか。
『日米・技術覇権の攻防』(森谷正規著 PHP新書)は戦後日本の技術発展の歴史を米国のそれと対比しながら、日本の得意とする大量生産技術が成熟化したことと、パソコンの登場で情報技術の基本的な性格が大きく変化したことをその理由として挙げている。
 パソコンは機器の性能向上だけではなく、新しい応用方法を開拓していくことが技術の進展につながる。開拓者精神に溢れる米国は次々にベンチャー企業を輩出しこの潮流を作り出していったが、日本はすでにある技術のブラッシュアップは得意でも、新たなものやベンチャー企業を生み出すダイナミズムには欠けていたというのである。
 ベンチャー企業が次々に登場する米国の土壌を知るには『シリコン・ヴァレー物語』(枝川公一著 中公新書)が詳しい。19世紀のスタンフォード大学設立に始まり、ヒューレット・パッカードやインテル、アップルコンピュータといったハイテク企業を生み出したシリコンヴァレーの歴史をひもといた本書からは、この地では「起業家精神」が風土として根付いていることがよくわかる。
 また、『シリコンバレー戦国史』(井上一馬著 新潮選書)はマイクロソフトやインテルなどの米IT企業が、いかにベンチャーから大企業へと躍進したかを描いている。
『インドIT革命の驚異』(榊原英資著 文春新書)はIT革命による勝者の一人、インドのIT産業と経済政策について書かれた一冊。95年度に11億ドルであったインドのソフトウェア産業の出荷額は、99年には57億ドルにも達し、2000年度は86億ドルを見込んでいる。人種・宗教などさまざまな問題を抱え、長らく経済的に低迷を続けていたインドがこれほどの急成長を達成した努力から学ぶべきことは多い。
 さて、IT産業で後れを取った日本は今後、どのような方向に向かうべきなのか。日本の外側に世界標準がある、といった幻想は捨て、日本人の国民性にあったやり方や思想でIT産業を発展させようと主張しているのが『情報文明の日本モデル』(坂村健著 PHP新書)。
 世界で最も使用されている組み込みOS、TRONの開発者である著者は、アメリカの真似をして「ベンチャラスな個人」を基本とした仕組みを作るのではなく、日本人は「チームで戦う」べきであり、米国の後を追いかけるのはやめて日本発、アジア発の世界標準を作り出そうと提言する。
『コミュニケーション・ネットワーク』(水澤純一著 中公新書)は、キャッチホン、ダイヤルQ2などの開発に携った著者が、豊富なエピソードで技術開発と社会の関わりを考察。
『ネット・ウォーズ』(浜田和幸著 PHP新書)はインターネットをめぐる争いのさまざまな局面を描き、『「e」アイデアの新発想で勝つ!』(産経新聞特別取材班編 角川oneテーマ21)は21世紀に勝ち残るためのビジネス戦略を探っている。
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