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イタリアとイタリア人
イタリアとイタリア人を理解するためのイタリア論、イタリア人論の数々。
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読書ガイド
 1980年代後半から突如として発生したイタリアブーム。イタリアのファッションとイタリア料理は、今や日本人にとってもっとも親しみのあるアイテムの一つになっている。その「イタリア」は、陽気、おしゃれ、わがまま、怠け者…、と長短どちらもステレオタイプにイメージされているようだが、そのイメージはどこまで本当なのか?
『イタリア式少しのお金でゆったり暮らす生き方』(林茂著、講談社+α新書)は、ビジネスマンとして13年間イタリアに暮らした著者による、イタリア人の豊かな生活術の紹介。平均所得はさほど大きくはない国なのに、イタリアでは普通の労働者が別荘をもちそこでゆっくりと余暇を楽しむ時間を持てる仕組みが作り上げられている。そこに感激した著者が、その暮らしの秘密を解き明かしていく。話は具体的だ。<主食のパスタや、オリーブ、トマトなどは生産者に補助金を出して店頭価格は安く抑えられている><季節の野菜はキロ単位なら青空市で安く買える><ハムもチーズもノーブランドなら安く、ワインは50リットルで買えば、リッター100円以下>などなど。さらに、BARを舞台にしたイタリア人の社交術、人脈が成功を約束する人間関係、地方料理の魅力、ワイン、イタリア人の食生活など、体験談を交えて軽妙に綴る。
『イタリア的考え方』(ファビオ・ランベッリ著、ちくま新書)は日本宗教思想史を専攻するイタリア人学者が、日本人に「誤解されている」イタリアを語る。著者が強調するのは、イタリアには民族としての性格は存在しない、つまり、「イタリア人」なるものは、存在しないということである。そのうえで、イタリアではなぜ店がしまっていることが多いのか、なぜストライキが多いのか、といった疑問に答える形でイタリア的考え方を解説していく。
 たとえば、イタリアで昼間に閉まっている店が多いのには、(1)1日に働く時間は決まっている、(2)仕事を終えた後買い物する人のために夜遅くまで営業する――夜働く分、昼間は閉めている――という理由があり、怠け者だからではない。その奥には、仕事は目的ではなく、できるだけ自由に生活するための手段であり、必要以上に働かない、という確たる哲学があるのである。
『イタリア人の働き方』(内田洋子, シルヴィオ・ピエールサンティ著、光文社新書)は、学者である『イタリア的考え方』の著者が理論的に解明しようとした事柄を、ジャーナリストの著者2人が豊富な事例をあげて、より具体的に説明する。「怠け者」「規則を守らない」「家族こそが一番大事」と言ったステレオタイプなイメージを頭から否定することなく、そうであったり、そのように誤解されたりする理由を、人々の具体的な生き方に発見する。登場するのは、靴磨き、絵画修復師、生ハム生産者、企業経営者…、多彩な人たち。
『三面記事で読むイタリア』(光文社新書)、『トマトとイタリア人』(文春新書)も、同じコンビによる著書。『三面記事~』は、いかさま呪術師一組に2年間で30万人が40億円も騙されたイタリア人、夫を殴るイタリア女性、携帯電話の賢い使い方、冠婚葬祭ビジネス、まがい物商品などなど、三面記事を通して見えてくるイタリアの素顔を紹介。『トマト~』は、アメリカ大陸から伝えられ、当初は嫌われものだったトマトが、いつしか日常の欠かせない食材となっていくまでの歴史とトマト料理の発達史、さらには未来のトマトまでを解説。さまざまなトマトソースのレシピもついている。
『イタリア人になる方法』(椎名香織著、PHPエル新書)は、<なぜ、朝は一杯のコーヒーから始まるのか><なぜ、食べ物にこだわるのか><なぜ、男が女に優しいのか>といった疑問に答え、生活を演出するための工夫をして人生を豊かにしていくイタリア流の生き方を紹介する。
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