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1980年以後の日本人論
日本人ほど日本人論が好きな民族はいないといわれ、また、日本人ほど各国で日本人論をかかれている民族もいないといわれる。それほど「わかりにくい日本人」を論じた日本人論のうち、比較的新しい1981年以降の作品。
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読書ガイド
 東北人は我慢強く、土佐人は頑固など、お国柄は今も生きている。『藩と日本人: 現代に生きる「お国柄」』(武光誠著、PHP新書)は、お国柄の起源を江戸時代の「藩」に探った日本人論である。歴史家の著者は、全国一律ではない藩の性質や成り立ちを考えながら、藩による支配がお国柄を形成した例を挙げ、藩とお国柄の関係を検証する。例えば、粘り強く働き者だが感情を表に出さず保守的だといわれる石川県人の気性は、加賀藩主前田家のもとで作られた厳しい上下関係と領民の統制により醸成されたものと指摘し、こうした例は、出身地とは無関係の領国を与えられた有力大名が支配した藩に顕著に現れているという。
『日本人と遠近法』(諏訪春雄著、ちくま新書)は、遠近法を持たない日本画の検討から、視点が移動する日本人の考え方を論じたユニークな日本人論。『日本人はなぜナメられるのか』(中山治著、新書y)は、ものごとを曖昧の中に霧消させて問題を解決しようとしない日本人の国民性を批判した厳しい日本人論である。
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