ユダヤ民族の歴史は離散と迫害の歴史でもあり、ユダヤ民族に対するいわれなき差別は、現在も世界に散見される。
『ユダヤ人とローマ帝国』は、バビロン幽囚をきっかけに流浪の民となったユダヤ人の悲劇的な運命を決定付けた、ローマ皇帝と古代キリスト教会指導者達の意図を解明する。『ユダヤ人ゲットー』は、ユダヤ人が隔離居住を強いられた理由を、フランクフルトのゲットーの建設から解放までを実証的に跡づけて検証する。
19世紀末には反ユダヤ主義が欧州に蔓延し、ナチスによるホロコーストの萌芽となった。『反ユダヤ主義 : 世紀末ウィーンの政治と文化』は、ユダヤ人排斥が激しかったウイーンでのドイツ民族主義、ユダヤ人を除外した社会主義運動、カトリックやプロテスタントとの宗教問題、同化系と東方系にわかれたユダヤ人同士の相克などを検証し、政治、民族、宗教などすべての問題が「反ユダヤ主義」を軸に展開された理由を探る。
ユダヤ人迫害は、ヒトラーのナチスドイツでその頂点を見る。『ヒトラーとユダヤ人』は、追放、大量虐殺、絶滅と進んだヒトラーの異常な反ユダヤ主義はいかに生まれ、実行されたのかを検証。『ユダヤ人とドイツ』は、不幸なユダヤ人大量虐殺が起こった原因を追う。排除と依存の二面性のなかでゆれ動いたユダヤ人とドイツの錯綜した緊張関係を歴史的に検証し、過去の直視と克服がいかに可能かを模索する。
『ホロコーストの罪と罰 : ドイツ・イスラエル関係史』は、歴史的犯罪を軸に、緊張と波乱のなかで展開してきた両国の軌跡を問い直す。
『アウシュヴィッツ収容所』は、アウシュヴィッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘスが、抑留者大量虐殺に至ったその全貌を淡々とした筆致で記述した告白遺録。
ユダヤ人迫害はナチスのホロコーストで終止符を打たれたわけではない。『アメリカのユダヤ人迫害史』は、黒人差別にひけをとらぬ規模と陰湿さで行われた、民主主義の国アメリカでのユダヤ人差別を報告。反ユダヤ主義の成り立ちと迫害の悲劇、差別に果敢に闘った人々の想いを、様々な具体的事件を例に取り上げながら説き起こす。
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