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イスラムとテロ
世界各地で頻発するイスラム教徒によるテロ。なぜ、イスラム世界とキリスト世界は対立しているのか。その疑問にこたえる。
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読書ガイド
 世界を震撼させた9・11の同時多発テロ以来、テロリズム、イスラム原理主義、イスラムのテロリストに関する新書の新刊が数多く発売されている。いったい、9・11に起こったことはどのようなことだったのか。どういう人々が、何のために、あのような手段を使って、アメリカを攻撃したのか、それを多少なりとも理解するために、読んでおきたい新書は少なくない。
 いったい、誰があのような事件を起こしたのか。『イスラムのテロリスト』(黒井文太郎著、講談社+α新書)は、その実像を果敢に迫っている。イスラムテロリストの源流を1928年英国植民地下のエジプトに誕生した「モスレム同胞団」に遡り、サダト・エジプト大統領暗殺、ソ連侵攻に対抗するアフガン義勇軍への参加、アフガン解放後におもにアメリカを標的にした各地のテロと、さまざまな事件を辿りながら、ウサマ・ビン・ラディン登場に至る系譜を解説している。ソ連のアフガン侵攻時には米CIAがイスラムテロ組織の育成を支援したという、皮肉な歴史も紹介されている。類書に『イスラム過激原理主義 : なぜテロに走るのか』(藤原和彦著、中公新書)がある。
 イスラムのテロリストとひとことで言っても、その系譜は複雑で、イスラム社会の中では様々な利害が絡み合っている。実態をつかむためには、イスラム社会の理解が不可欠である。イスラム教には様々な宗派があり、政治的にも穏健派と過激派が対立しているのだ。
『イスラームと国際政治 : 歴史から読む』(山内昌之著、岩波新書)は、その複雑な社会を、中東、中央アジア、アフリカの動向や、世界に広がるイスラムネットワークなど、それぞれの地域の実情を示しつつ、歴史的な視点から、イスラム社会と国際政治を解説する。紛争の経緯を最も初歩的なことから知りたい人には『ビンラディンのイスラム教とユダヤ教、キリスト教』(神辺四郎著、宝島社新書)がある。イスラム教もキリスト教も、もともとはユダヤ教から派生した同じ神を信じる宗教である、というような基礎中の基礎から解説している。誤解したくないのは、大多数のイスラム教徒は「穏健」であるということである。
 なぜ、アメリカが憎まれ標的にされているのか。イスラム社会にとってアメリカとはどういう存在なのか。それを理解するには『憎まれるアメリカの正義:イスラム原理主義の闘い』(小山茂樹、立花亨著、講談社+α新書)をあげておきたい。
『テロリズムとは何か』(佐渡龍己著、文春新書)は、テロは犯罪ではなく「戦争」という立場から、「テロリストの視点」を解説している。
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