テーマで探す新書ガイド 新書マップ BOOK MAP web magazine [ 風 KAZE ]
>>新書マップ検索画面へ戻る
テーマ Theme
テーマ Theme
哲学入門
初めて哲学を学ぶ人のために書かれた、哲学と哲学史の入門書。哲学を学ぶための基礎的な哲学の見方・考え方を解説。
関連書籍を探す
読書ガイド
 哲学とは何か?という問いは、奇妙な問いである。なぜなら、そもそも哲学とは「○○とは何か?」を問う学問なのであり、その哲学に向かって「何?」と問えば、その問いはメビウスの輪に入っていかざるを得ない構造をもっているからである。つまり、哲学とは何かという問いには、「質問とは何ですか」という問いや、「定義という言葉の定義は」という問いと同じような構造があるのである。
 そのような答えることが難しい問いには、果敢に答えようとする人の数だけの答えが試みられており、結果、哲学の入門書は数多く書かれている。
 三木清の『哲学入門』(岩波新書)は、戦後の一時期、哲学を目指す青年の入門書として広く読まれた。我々に現実を教える常識や科学の延長ではない哲学とは何か。現実の生活から出発し、常識と科学と哲学の機能を明らかにしつつ、「真理」「経験と先験」「知識の相対性と絶対性」といった哲学の諸概念を展開している。
 中村雄二郎は哲学の入門書をもっとも多く書いた哲学者の一人だ。『哲学の現在:生きることと考えること』(岩波新書)では、生きることとは何か、考えることとはどういうことかを、理解しやすい言葉で、「感覚と知覚」「意識と主体」「身体の在り様と働き」「関係性・場所・役割」「経験の構造と常識の両義性」など哲学が取り組んでいる問題を吟味することで、明らかにしようと試みる。
 また、『哲学入門:生き方の確実な基礎』(中公新書)では、「社会と個人」「科学と魔術」「美と情念」「歴史と制度」「人間と神」などの問題を手がかりにして生きることの意味を考える。中村の著書には他に『問題群 : 哲学の贈りもの』 (岩波新書)、『術語集Ⅱ』(岩波新書)などがある。『問題群』では、哲学が用意してきた問題のうち、現代人がものを考える上で重要なヒントを与える問いを手がかりに、また、『術語集Ⅱ』では、キーワードを通して、現代の問題を考えている。
『新哲学入門』 (廣松渉著、岩波新書)は「認識するとはどういうことか」「存在するとはどういうことか」「実践するとはどういうことか」という哲学が様々な仕方で問題としてきた「認識」「存在」「実践」のありかたを明らかにすることで、哲学とは何かに答えようとした力作である。
 哲学をその歴史から学ぶには、『はじめての哲学史講義』(鷲田小彌太著、PHP新書)が良書である。古代ギリシャの哲学に始まり、中世、近代、現代にいたる代表的な哲学者の哲学のエッセンスを分かりやすく解説している。他に哲学史について書かれたものには『哲学の歴史:哲学は何を問題にしてきたか』(新田義弘著、講談社現代新書)、『反哲学史』(木田元著、講談社学術文庫)などがある。
ウインドウを閉じる
<< PAGE TOP