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孤独
現代人にとって孤独は避けられないもの。地域や職域、そして家族のなかの孤独、高齢者の孤独、中年男性の孤独などについて。
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読書ガイド
 人はなぜ孤独に弱いのか? 孤独はなぜつらいのか? 孤独というテーマを突きつめていくと、現代社会のさまざまな歪みが浮上してくる。そして孤独であることを自覚することは、ある種の劣等感につながるので、つい目を背け、無理を重ね、ますますストレスがたまる。気にしないのがいちばんだが、それができれば、はじめから苦労しない。ならば、孤独に関する本を読み、漠然とした孤独を把握し、孤独にたいする免疫を養ってみるのも一考か。
『孤独について:生きるのが困難な人々へ』(中島義道著、文春新書)の著者は、ドイツ哲学、時間論、自我論などで知られる哲学者。『うるさい日本の私』(新潮文庫)などで、日本社会のなれあい、無自覚さを鋭く批判する論客でもある。本書では、自らの生い立ちを通じて、いかに孤独と向き合い、孤独を選び、孤独を楽しんできたかがつづられる。
「『孤独になる』とは、他人に自分の時間を分け与えることを抑えることである。自分の生活を整理し、なるべく他人のためではなく自分のために時間を使うことである」
 自殺を考えたり、離人症になったり、大学助手時代にはいじめを体験したり、「生きがたさ」を抱えた人間が悩みぬき、考えぬいて得た「孤独の哲学」、そして苦しみながら記した「血の言葉」は、自分は生きるのが下手だと思う少数派にとって、多くの示唆を与えてくれるだろう。
『思想としての孤独:「視線」のパラドクス』(清水学著、講談社選書メチエ)は、社会学の立場から、「社会的死」「非人格」といった概念をふまえながら、「喧騒を離れた安楽な生活の、ひそかな楽しみとしての孤独と、ひとの心にふかく巣くい、暗く蝕んでいく孤独」という孤独の両面性について考える。
『高齢者の孤独と豊かさ』(竹中星郎著、NHKブックス)は、老いにおける孤独についての1冊。高齢社会によって、あらたに浮上してきた逃れがたい老人の孤独。老年精神医学の第一人者が、古今東西の書物をひもときながら、高齢者の不安への対処、そして周囲の人間の理解をうながし、豊かな晩年を生きるための道を探る。
『じぶん・この不思議な存在』(鷲田清一著、講談社現代新書)は、<わたし>は固有の存在というより、「社会によって作られた存在」ではないかと、他者との関係のなかに<じぶん>の姿を見ることをすすめる。孤独は、自他の区別によって生じるのであれば、著者がいうところの「自分がぼやけることの心地よさ」は、孤独感の解消にもつながるかもしれない。
『家族の条件:豊かさのなかの孤独』(春日キスヨ著、岩波現代文庫)は、日本の社会のさまざまな家族の問題……少子化、離婚、老人の介護など、個人の孤独と家庭の孤立の両面に焦点をあてる。男と女の価値観のちがい、それぞれの呪縛をのりこえ、「充実した人生とはなにか」を問いかける。
『さみしい男』(諸富祥彦著、ちくま新書)は、目標を見失い、プライドを傷つけられ、エネルギーを失っていく現実を論じる。「働きたくない男」「家庭に"居場所"がない男」「コミュニケーションできない男」「恋愛できない男」など今の日本の男性のさまざまな問題をとりあげる。
『「こころ」の出家:中高年の心の危機に』(立元幸治著、ちくま新書)における「出家」とは、家族や社会的立場を捨てることではなく、「従来、もっぱら外に向かって生きてきたエネルギーを、今度は内に向かわせ」「価値観の転換と再構築」をはかることだという。心理学、文学などを題材に"惑いの季節"をのりきるためのヒントを紹介する。
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