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政治とは何か
政治とは何か。その本質、原理を探り、民主主義を考える。さらに、日本政治の仕組みや問題点、政治に参加する方法などを考察する。
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読書ガイド
 最近、日本の政治が極端な政治不信などで、国民から縁遠い存在になってしまった感が強い。その結果、政治学という分野は面白くなくなったという評価がある。そのため政治という分野を内容においてわかりやすく表現する必要性が生じ、それが新書の内容にもよくあらわれている。政治をわかりやすくするには、大きくわけて文章を含めた表現方法をわかりやすくすることと、ダイナミックな現実を読者に提示することの2つの方法論があると言えよう。
『はじめての政治学』(牧野雅彦著、平凡社新書)は、子供2人と父親との会話を通して、政治の営みをわかりやすく書いている入門書。身近な小さな政治からナショナリズムまで、全編を通して普遍的な表現ではあるものの、現実的な動きに触れていないため、理想・抽象論的になっている印象もなくはない。『デモクラシーの論じ方』(杉田敦著、ちくま新書)も、2人の議論というかたちである程度政治知識のある人を対象にデモクラシーを論じ、かつ具体的な国際政治のダイナミックな話も織り交ぜている。
 一方、『政治の教室』(橋爪大三郎著、PHP新書)は、政治を社会科学者の立場から、社会・宗教・イデオロギーなどの視点による原理面から現実論まで、政治の見方を内実を踏まえてさまざまな層に理解できるように書いている。政治学者よりもむしろ政治に対する視点が幅広いことに特徴がある。
『政治・行政の考え方』(松下圭一著、岩波新書)は、近年日本の行政が劣化し、財政が破綻しそうな状況に至って、官僚内閣制から国会内閣制に移行し、最終的には市民レベルの立法システムを目指すべきだとしている。民主主義下においても、常に政治行政のシステムを見直していく重要性が説かれている。
 政治史について書かれた本で好評だったのが、『戦後政治史』(石川真澄著、岩波新書)。90年代前半までの戦後50年の日本政治史をたどり、政党の興亡をベテラン政治記者の目で淡々と描いているが、政治における現実描写に、時期が経ってしまえば風化してくる部分が出てくる面は致し方がない。
 同じく『政治とカネ』(広瀬道貞著、岩波新書)は、金のかかる政治を「悪」として捉え、政治家の日常活動から政治献金までその実態を記している。最近では政治資金規正法の改正などで政治に金のかからない選挙や政治活動が定着し始めている。
 政治における古くて新しい試みは、国民自らが政治参加する方法である。「「政治参加」する7つの方法」(筑紫哲也編、講談社現代新書)では、8人の著者が、全国から「勝手連」を集めた長野・千葉知事選や吉野川河口堰などへの住民投票、地方公共団体の情報公開と公開討論会などのテーマをルポルタージュし、政治に対する7つのアプローチの方法を具体的に提唱している。これは、政治の面白さにはダイナミックな同時進行性が必要だという証明であろう。
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