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国際政治
冷戦後、対立軸が不透明になった世界政治。アメリカの覇権主義とパワーポリティクス、絶え間ない地域紛争、人権と環境、宗教対立、グローバリズムの功罪など、国際政治の現状と課題を考察する。
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読書ガイド
 ソ連邦の内部崩壊、冷戦の終焉で平和が訪れたと世界の多くの人々が喜んだのも束の間、地域紛争は激化し、9・11に象徴されるアメリカ対イスラムの戦争は世界を不安に陥れている。アメリカの覇権主義は、国連を有名無実化させる勢いで、国際政治はまさに混沌としている。いったい、世界ではどのようなことが起きているのか。目に見える様々な事態はどのように理解でき、どのように解決されうるのか。
『国際政治とは何か : 地球社会における人間と秩序』(中西寛著、中公新書)は、国際政治の実態は「主権国家体制」「国際共同体」「世界市民主義」のトリレンマであるという理解を基盤として、冷戦の終焉後に強調されるようになってきた「地球社会」「世界政治」という考え方の妥当性を検証している。検証は、安全保障、政治経済、価値意識という3つの視点から行われるが、著者は、国際社会が「地球社会」というキーワードで象徴される理想的な社会へ移行するという見方に疑問を呈し、各々の国家が国家間の問題解決をはかってきた伝統的な国際政治のあり方に意義を認め、世界に秩序がいかに可能であるかを考える。
『世界変動の見方』(猪口孝著、ちくま新書)は、「世界変動の基本には技術進歩がある」という考えをモチーフに、世界変動がなぜ、どのような仕組みで起きているのかを、解説する。戦略核兵器の登場が国際安全保障の、電気通信技術の進歩が世界経済の、マスメディアの発達が国内統治の構図を変化させている、というのが著者の視点である。その上で、21世紀の世界について<アメリカの覇権は弱体しつつも当面続く><先進金融国が先進工業国にとってかわって世界経済を支配する>などの予測をたてつつも、「狂信」「戦争」「国家」「民族主義」「民主主義」「技術進歩」が支配した20世紀に続く21世紀は、前世紀の遺産を選択的に反発・継承し「絶望と幻滅を必要としないものになるのではないか」と楽観的観測を述べている。<平明に解説した>と強調されているが、平明とは言い難い。
『国際政治のキーワード』(西川恵著、講談社現代新書)は、毎日新聞社の特派員として冷戦の崩壊、それに続く、地域紛争を取材してきたジャーナリストが、「歴史の見直し」「宗教」「人権」「市民運動」「地方主義と地域協力主義」「グローバリズム」の6つのキーワードを基に、我々が立っている時代はどのような時代で、どのような過程でここに至ったかを考える。
『転換期の国際政治』(武者小路公秀著、岩波新書)は、大国の動向にだけ注目し、政治と軍事を中心関心事とする現実主義を基盤とした国際政治学では理解困難な問題を、エスニック集団やNGOの活動にも焦点をあてて考える。『世界政治をどう見るか』(鴨武彦著、岩波新書)は、冷戦時代が「長い平和の時代だった」という見解に異議を唱え、冷戦の意味を問い直し、冷戦後の日本のあり方=<冷戦構造の中で選択された日米関係の枠組みを問い直し、アジア太平洋地域の多国間安全保障と政治経済秩序の枠組みを創造する努力>を提言する。
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