由井正臣著
岩波書店, 2000, vi, 259, 5p., (岩波ジュニア新書 ; 338)
ISBN: 新<9784005003389>, 旧<4005003389>
日清・日露の戦勝に酔いしれた近代国家日本は、その後急速に軍国主義化を強め、朝鮮や満州を植民地化して、ついに前後十五年にわたる無謀な戦争を強行した。 日本人はもとよりアジアの人びとに深い心の傷を負わせたこの戦争は、一体なぜ起こったのか? その謎を解明しつつ、大日本帝国が今日に残した問題を考える。
第1章 おくれて登場した「日本帝国」(立憲政治の開幕;アジアへの野望?日清戦争 ほか)
第2章 大正デモクラシーの時代(日露戦後社会と民衆;第一次世界大戦と中国侵略 ほか)
第3章 十五年戦争?世界制覇の野望と挫折(満州事変;日中全面戦争 ほか)
第4章 占領と戦後改革(占領の開始と旧体制の崩壊;民主化の進展と憲法改正 ほか)