白井久夫著
岩波書店, 1992, v, 246p., (岩波新書 ; 新赤版 236)
ISBN: 新<9784004302360>, 旧<4004302366>
8月6日、壊滅状態の広島で、交信を求める悲しげな女性の声がラジオから流れた…。 NHKに舞い込んだ一通の手紙から、“幻の声”の主を追う著者の旅は始まる。 17年にも及ぶ取材から見えてきた、巨大な悲劇の下の人間たちのドラマとは? 戦時下のメディアの実像、そして、敗戦を目前にした日本の防空体制の不備をもつく異色の記録。
第1章 声が聞こえる
第2章 それは女の声か
第3章 男の声も流れた
第4章 最後の声
第5章 警報放送はあったか
第6章 警報の遅れ、それは…
第7章 死者たちの声
エピローグ 死すとも乱さぬ声