金基燦著
新潮社, 2003, 190p., (新潮新書 ; 019)
ISBN: 新<9784106100192>, 旧<4106100193>
朝鮮民族(韓民族)が「民族の聖山」として仰ぐ白頭山は、中国と朝鮮との間で長年にわたってその帰属が争われてきた。 ところが一九六二年、金日成は中国と極秘条約を結び、朝鮮戦争支援への見返りとして、この山の半分を中国に譲り渡していたのだ。 東アジアに残る知られざる国境紛争の歴史をたどりつつ、民族共有の財産まで私物化し、民族に対する裏切り行為を平然と行ってきた金日成・金正日親子の罪を告発する。
第1章 民族の聖なる山(白頭山への道;崔南善の嘆き ほか)
第2章 白頭山の石碑と国境線問題(白頭山は歴史とともに;白頭山石碑「定界碑」の謎;日露戦争後の間島問題)
第3章 金日成・金正日の犯罪(白頭山を中国に渡した金日成;白頭山と金正日の山ではない;民族的課題として)
第4章 国境の町を訪ねて(延吉のアジメたち;「北からの亡命者を助けてほしい」 ほか)