宮台真司; 永田夏来; かがりはるき著
集英社, 2020.05, 215p., (集英社新書 ; 1023)
ISBN: 新<9784087211238>, 旧<4087211231>
電気グルーヴのピエール瀧が麻薬取締朋違反容疑で逮捕された翌日、レコード会社はすべての音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を発表した。近年ミュージシャンの薬物事件ではこのような対応が即座になされ、また強化されてきたが、その「自粛」は何のため、誰のためのものだろうか? こうした「自粛」に異を唱える著者たちがそれぞれの立場から問題の背景と構造を明らかにし、現代社会における「音楽」「薬物」「自粛」の在り方について考察を深めていく一冊。巻末の音楽自粛小史は必見。
はじめに――永田夏来/第一章 音楽が聴けなくなった日――永田夏来/第二章 歴史と証言から振り返る「自粛」――かがりはるき/第三章 アートこそが社会の基本だ――宮台真司/おわりに――宮台真司/音楽自粛小史