岡田暁生著
中央公論新社, 2020.9, 256p., (中公新書 ; 2606)
ISBN: 9784121026064
コロナ禍による演奏機会の激減で、かつてない窮地を迎える音楽の現場。私たちが愛した文化のゆくえは。その最前線と未来を見つめる。
第1部 音楽とソーシャル・ディスタンス―巷・空間・文化(社会にとって音楽とは何か―「聖と俗」の共生関係
音楽家の役割について―聞こえない音を聴くということ
音楽の「適正距離」―メディアの発達と「録楽」
非常時下の音楽―第一次世界大戦の場合)
第2部 コロナ後に「勝利の歌」を歌えるか―「近代音楽」の解体(『第九』のリミット―凱歌の時間図式
音楽が終わるとき―時間モデルの諸類型
新たな音楽を求めて―「ズレ」と向き合う
「場」の更新―音楽の原点を探して)