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日本のクラシック音楽は歪んでいる : 12の批判的考察

森本恭正著

光文社, 2024.1, 237p., (光文社新書 ; 1290)

ISBN: 9784334101961

内容

本書における批判の眼目は、日本における西洋音楽の導入において、いかに我々は間違ってそれらを受け入れ、その上その間違いに誰も気がつかず、あるいは気がついた者がいたとしても訂正せず、しかも現在まで間違い続けてきたか、という点である。 (「批評1 日本のクラシック音楽受容の躓き」より) 明治期に導入された西洋音楽。だが、その釦は最初から掛け違っていた。そして日本のクラシック音楽は、掛け違った釦のまま「権威」という衣を纏い、今日へと至る。作曲家・指揮者として活躍する著者が、二十年を超える思考の上に辿り着いて示す、西洋音楽の本質。

目次

批判1 日本のクラシック音楽受容の躓き

批判2 西洋音楽と日本音楽の隔たり

批判3 邦楽のルーツ

批判4 なぜ行進は左足から始まるのか

批判5 西洋音楽と暴力

批判6 バロック音楽が変えたもの

批判7 誰もが吉田秀和を讃えている

批判8 楽譜から見落とされる音

批判9 歌の翼

批判10 音楽を運ぶ

批判11 現代日本の音楽状況

批判12 創(キズ)を造る行為

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