空間と時間の数学
岩波書店, 1977, ii, 190p., (岩波新書 ; 黄版 5)
ISBN: 新<9784004200055>, 旧<4004200059>
所属テーマ
内容
私たちが直観的にとらえる空間は静止した三次元の世界であるが、現代物理学では時間と切り離された空間の概念は意味を失っている。本書は、ユークリッド幾何学から古典力学をへてアインシュタインの特殊相対論にいたるまで、物理現象が行われている時空世界についての数学的理解を体系的にわかりやすく解説する。数学を市民文化の一つとして位置づけ、現在の数学教育の改革を提唱する著者の「市民のための幾何学入門」。
目次
序章 空間の概念
1 ベクトル
2 古典力学
3 空間の計量
4 ベクトル空間
5 ニュートンとガリレイの世界
6 アインシュタインの世界
関連新書
曲がった空間の幾何学 : 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは2017.7
高校数学でわかる相対性理論 : 特殊相対論の完全理解を目指して2013.2
「超」入門 相対性理論 : アインシュタインは何を考えたのか2019.02
物理学の世紀1999
空間の謎・時間の謎 : 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学2006.1
物理学はいかに創られたか : 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 [上巻]1963
物理学はいかに創られたか : 初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 [下巻]1963
はじめての現代数学1988
大栗先生の超弦理論入門 : 九次元世界にあった究極の理論2013.8
目に見える世界は幻想か? : 物理学の思考法2017.2