田村理著
朝日新聞社, 2007.4, 254p., (朝日新書 ; 039)
ISBN: 新<9784022731395>, 旧<4022731397>
憲法は、国民をまもってくれる「頼れる見方」で、国民はみんなが従うべき重要なルールである…。 僕らはこう考えがちだけど、答えはNO! である。 憲法とは、国家=権力に余計なことをさせないための規範である。 人権は国家=権力に余計なことをさせないことでまもられる。 そのためには、国民は自立した個人であることが求められる。 改憲勢力は、この憲法の根幹を大きく変えようとしているのだ。 問題は9条だけではない。 みずみずしい筆致で描く新しい憲法論。
序章 ビストロのような憲法論を
第1章 キムタクの「目」で感じる立憲主義—国家=権力観でみる憲法
第2章 「ただの憲法じゃねえか、こんなもん」—人権観でみる憲法
第3章 「忠誠の木」が生まれるとき—新しくない「新しい」憲法観
第4章 イチロー選手の「個人主義」—「個人の尊重」はいきすぎたか
第5章 「こぐま園」という集団—個人主義と集団の関係
第6章 くだらぬ民主主義が必要なわけ—「投票」と立憲主義
第7章 「愛すべきアホ」たちを国家=権力からまもるには—統治機構の使い方
第8章 無自覚の高揚と自覚的選択—平和主義と立憲主義の関係
終章 愛国心を国家=権力からまもろう!—まとめにかえて