現代建築の冒険 : 「形」で考える--日本1930-2000
中央公論新社, 2003, vi, 248p., (中公新書 ; 1724)
ISBN: 新<9784121017246>, 旧<4121017242>
所属テーマ
内容
日本人にとって「居心地のよい空間」の理想型が京都や奈良の古建築にあるとしても、そのような建物は私たちのまわりに多くはない。 それは日本の建築家たちが数十年にわたって、新しい、性格の違う空間をめざしてきたからである。 ル・コルビュジエが完成させた西欧近代様式の単なる模倣から、日本の伝統との融合がはかられ、丹下健三や安藤忠雄らが世界的評価を得るに到るまでの、日本の現代建築の特質と魅力をさぐる。
目次
序章 変化の原動力—日本の近現代建築
第1章 横はさみ型—一九三〇年代〜五〇年代
第2章 伸び上がる屋根型—一九五〇年代末〜六〇年代なかば
第3章 縦はさみ型—一九六六〜七六年
第4章 屋根付き包み込み型—一九七〇年代後半〜
終章 屋根付き包み込み型からの再出発—「膨らむ」と「伸び上がる」