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宇宙を知る
宇宙はどのように誕生し、どのようになっているのか--ビッグバン、膨張する宇宙、宇宙の果て、人類の宇宙観の変遷など、宇宙の謎に迫る。
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読書ガイド
 宇宙という言葉を知らない人はいないけれど、宇宙って何?と問われても、それに簡単に答えられる人はいないであろう。それは、人間って何?という問いに似ている。そういう問いに対する答えは、問う人や答える人が、何に関心を抱いて問答するかによって、まったく、違う様相を呈してくるはずである。しかも、分かっていることのほうが、分からないことよりも格段に少ないのに、分かっていることは結構複雑で、それを理解することにさえ、莫大な知識とエネルギーが要求される。従って、手軽に「宇宙を知る」ことなど出来ないという覚悟が必要であろう。
「宇宙を知る」をテーマに集めた新書の大半は、物理や数学にトラウマのような拒否反応を抱いている人にとっては、どれも、辞書を片手に得意ではない外国語の本を読むほどの覚悟が求められる。
 とは言うものの、なんとか、分かりやすく伝えようとしている本が全くないわけではない。
 その筆頭は岩波ジュニア新書の『宇宙のキーワード』(海部宣男著)である。宇宙はどれほど大きいか?地球が浮かんでいる銀河系には、太陽のような恒星が2000億から3000億あり、宇宙全体では、銀河系と同じような銀河が数百億ある、という話からはじまり、観察できる天体と観察の方法、太陽系の天体と太陽系の成り立ちなど、さらには、星の誕生、宇宙の構造や宇宙の成り立ちなどを、専門的な知識をほとんど持っていない人にも分かるように、噛み砕いて解説してくれている。
『子どもの疑問からはじまる宇宙の謎解き : 星はなぜ光り、宇宙はどうはじまったのか?』(三島勇、 保坂直紀著、ブルーバックス)は、読売新聞科学部の記者による解説書である。大学で宇宙物理学を学んだのではない「素人」の記者が、専門知識のない一般の読者を強く意識して、星はなぜ輝いているか、ブラックホールとは何か、宇宙の年齢、宇宙のはじまり、宇宙の構造などのテーマにそって、宇宙の謎を分かりやすく解説している。
 宇宙をテーマとした新書は数多くあるが、その大半は、天文学や宇宙物理学に一定以上の関心と素養のない読者にとっては、敷居が高いことを覚悟しなければならない。
 宇宙の全体像と宇宙研究の歴史を知るには、『宇宙の素顔 : すべてを支配する法則を求めて』(マーティン・リース著、青木薫訳、ブルーバックス)が適書である。星の一生、銀河の構造、宇宙のはじまりと終わり、宇宙を支配する法則などについて、研究の変遷を辿りながら、最新の研究成果を解説している。
『宇宙のからくり : 一からわかる宇宙論』(山田克哉著、ブルーバックス)は、宇宙を支配している物理法則を解説している。「一からわかる」という副題どおり、宇宙を理解する以前に、「重力場」や「等価原理」「測地線」「4次元時空」など、宇宙を支配する法則を知るために必須の物理法則からはじめ、「宇宙が平ら」であることや「宇宙が膨張している」ことを証明する宇宙論を解説する。
『「見えない宇宙」の歩き方 : ブラックホールからニュートリノまで』(福江純著、PHP新書)は、「目には見えない」(可視光線以外の)光に焦点を絞り、観察法を紹介しつつ、目には見えない宇宙の深遠を、理解を助けるために物理の基礎的な事柄を噛み砕いて紹介しつつ、比較的分かりやすく解説している。
『暗黒宇宙の謎 : 宇宙をあやつる暗黒の正体とは』(谷口義明著、ブルーバックス)は、ブラックホールや、光らない星、暗黒星雲など、「ダーク」をキーワードに宇宙の謎を解説している。
『空間の謎・時間の謎 : 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』(内井惣七著、中公新書)は、哲学者による異色の宇宙論である。最新の宇宙論に至る物理学の成果を哲学者はどう見ているのか。宇宙の始まりに迫る量子宇宙論を概観しつつ、物理学に隠されている時空の哲学の潮流を解く。
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