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明治時代
戦前、戦後、そして現代においても、日本人にとって「明治」はひとつの指標であり回帰すべき原点とされる。江戸時代と比べて、何が変わり、何が変わらなかったのだろうか。スキャンダル、風刺画、留学生、宣教師などから眺める明治時代とは。
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読書ガイド
 ちょんまげからざんぎり頭へと時代は大きく変わる明治元年(1868年)、江戸幕府が倒れ明治新政府が成立した。『ある明治人の記録』(柴五郎著、石光真人編著、中公新書)は、のちの陸軍大将・会津人芝五郎が記した、明治維新の裏面史とも言うべき悲惨な少年時代の思い出の記録。会津藩は、降伏後下北の辺地に移され藩士は寒さと飢えに耐える生活を強いられたなど、知られざる事実を紹介。新政府は、幕末に外国と結んだ不平等な条約の改正に向けて、欧米に追いつけと近代化(西洋化)を目指した。近代化の範を求めて若者が欧米に飛んだ。『破天荒<明治留学生>列伝』(小山騰著、講談社選書メチエ)では、ケンブリッジ大学の最初の日本人留学生となる菊池大麓とその後輩たちに焦点を絞り、明治時代の英国留学の実態を描く。
 明治4年新政府は廃藩置県を断行し、岩倉具視らの使節団が条約改正の下準備のため欧米に出発。そして、明治6年に西郷隆盛、板垣退助ら5参議が辞職し、政府が大分裂を起こす。『明治六年政変』(毛利敏彦著、中公新書)は、この政変を史料に忠実に見直す。隆盛が征韓論に敗れて下野したという通説は史実を反映していないと指摘する。
『天皇親政』(笠原英彦著、中公新書)は、維新官僚・佐々木高行が残した日記を読み解く。薩長土肥中心の藩閥政治ではない天皇親政(天皇が自ら行う政治)が行われるようにと活動した、天皇側近グループの天皇親政運動の意義を明らかにしながら、維新政府と宮廷の状況を描く。明治維新の流れを概観する入門書。
『宣教師ニコライと明治日本』(中村健之介著、岩波新書)は、来日したニコライの日記をもとに描かれた、彼の文化人たちとの交流、庶民の生活や伝道の記録。ハリストス正教が、文明と実利を求める人々に対してではなく、本来の宗教的感情から新しい宗教を求める各地の日本人に浸透していく様子が示される。
 フランス人画家ビゴーは、近代化への劇的な社会変化に戸惑いつつもたくましく生きる日本人の姿と変貌する日本を描いた。『ビゴーが見た日本人』(清水勲著、講談社学術文庫)は、彼が残した多くの作品の中から100点を詳説。ビゴーは、自由民権運動、国会開設、日清戦争を経て、国際社会に注目され出す日本国家の成長過程を観察し、「おじぎの繰り返し」「外国人コンプレックス」など、今も変わらぬ日本人の特徴をとらえている。
『世紀末の一年』(松山巖著、朝日選書)は、漱石・虚子ら、正岡子規と彼を取り巻く人々の明治33年(1900年)の1年をたどる。外国人居留地が撤廃されて外国人と「内地雑居」になるのはいやだと、やっと獲得した条約改正を日本人の誰もが歓迎していない様子もわかり興味深い。
『スキャンダルの明治』(奥武則著、ちくま新書)では、明治期の新聞の毒殺騒動などスキャンダル記事を紹介。新聞が明治国家の国民形成に重要な役割を果たしていたと述べる。
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