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ラーメン
ラーメンとは何か。その起源と歴史、魅力、出汁とタレ、麺の基礎知識から、ラーメンの系統、ラーメン日本地図、ラーメンの楽しみ方に名店紹介まで、ラーメンを語りつくす。
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読書ガイド
「好きこそ物の上手」というけれど、ラーメンほどこの言葉が似つかわしい食べ物はあるまい。作る人、食べる人、評論する人、みんなそうだ。
 ラーメンを作る人のあの真剣な眼差し、運ばれる丼に注がれる客の目の輝き、一口スープを啜ったときの感激、初恋との出会いほどにも甘い出会いの至福…。
 美味しいラーメンとの出会いは、人を饒舌にさせる。そして、本が生まれる。
 毎年800杯のラーメンを食べる男、大崎裕史による『無敵のラーメン論』(講談社現代新書)は、愛溢れる奇書である。なぜそんなにラーメンを喰うのかとの問いに、大崎は「そこに食べたことのないラーメンがあるから」と答える。朝に新店開店と聞けば夕べに食さずには居れないその情熱が書かせた珠玉。
「ラーメンの面白さは海のように深く、空のように幅広い」
 ラーメン愛は人を詩人に高める。
「ラーメンとは何か」と「ラーメンの日本地図」の2部構成で、1部にはさらに「ダシとタレの基礎知識」「麺の基礎知識」「具の基礎知識」「東京ラーメンの系列を知る」と柱を立てるが、読後感は「ラーメン三国志」あるいは「戦国ラーメン絵巻」(読んでいると絵が浮かびます)といった味わいである。とにかく具体例がすごい。塩ラーメンの塩ダレの基礎知識を説明するとしよう。塩ダレとは何か、どのように作るかは当然として、人気の塩には赤穂の塩、小笠原の天然塩、沖縄のシママース…と続き、さらに、赤穂の塩をつかったラーメンならどこそこ、そのラーメンはどんな特徴があって、スープはどんなで…、ああこの人、ラーメンを語り出したら止まらない…。
 全編にわたり、実に多くのラーメン屋が紹介されている。ラーメンの歴史から、急成長の新興勢力図、ご当地ラーメンの動きなど最新情報も満載だ。知った名前に出会う喜び、知らない名前に抱く期待。ああ、どれもこれも食べ尽くしてみたい。間違いなくそう思わせてくれる一冊。読後の私はすぐ、本書中に紹介の栄誉を賜った近所のラーメン屋に走った。
『ラーメンを味わいつくす』(佐々木晶著、光文社新書)は、かの名テレビ番組「TVチャンピオン・ラーメン王選手権」覇者による、ラーメンを楽しむ本。本職は惑星科学の研究者にして東京大学大学院助教授(執筆当時、いまは教授になっているかもしれないし、市井のラーメン評論家に身を窶しているかも知れない)とあって、ちょっと理屈が勝ちすぎるものの、底流に流れる愛において遜色はない。佐々木は「ラーメンを食べる本当の楽しみは、何度も通える店をもてるかどうかにかかっている」と、ラーメン哲学を語る。にしても、この人には一体それが何軒あるのか、と驚嘆するほど、紹介されている店は多い。
 第一章は、馴染み客になり店主と語らう楽しみ、店主を育てる醍醐味、店主同士を繋ぎラーメン人脈を紡ぐ喜び…、食べるだけでは納まりきれないラーメンの楽しみ方満載。ラーメン屋で、トッピングをつまみに飲む(著者は、基本は瓶ビールと断言、同感)のは是や非や…。第二章は『無敵のラーメン論』と大同小異。第三章はラーメンブームにメディアの果たした役割を分析、第四章は、著者のラーメン旅日記。バスを仕立て泊りがけで、大勢で食べに行くこともあると知り、しばらく口が開いたままになった。巻末にはお勧めの350店舗を紹介、東京・関東に偏っているのは仕方ないとして、なぜ、福岡のラーメン店が一軒も紹介されていないのか、好奇心を駆り立てられる。
『ラーメンの誕生』(岡田哲著、ちくま新書)は、「ラーメンは文化」との視点から、その誕生から全国への普及、インスタントラーメンの発明と世界への広がりなど、ラーメンの歴史とラーメン作りのドラマを紹介する。中国伝来の製麺技術と日本料理の伝統が盛り込まれて誕生したラーメンのさまざまな表情を知ることが出来る。
『ラーメンの秘密:ほんものの味をもとめて』(コピー食品研究会編著、三一新書)は、ラーメン店開業を目指す人のための、ラーメン作りの研究の書。ラーメン専門店の内幕に、具、麺、スープなど美味しいラーメンの秘密を探る。「脱サラしてラーメン屋でも」という軽い気持ちでは決して成功できない厳しい現実が描かれている。
『中華料理の文化史』(張競著、ちくま新書)第2章には、漢代に登場した中華料理のラーメンの出生が記されている。
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