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少子化社会
「少子高齢社会」を迎えた日本。人口バランスが崩れ、社会的大変動が起きるとも予言されるが逆にいいこともある。少子化の本質、原因、影響、少子化への対応など、少子化社会を考える。
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読書ガイド
 今までに例を見ない少子化社会に突入した日本。女性が一生に産む子どもの数に当たる「合計特殊出生率」は1975年に2.00を割って以降減少が進み、2002年は過去最低の1.32にまで落ち込んでいる。女性が子どもを産まなくなった、あるいは、産めなくなった要因はどこにあるのか。少子化は日本社会に何をもたらすのか。社会的、経済的影響など少子化日本の未来についてメリット、デメリットのさまざまな論争がなされているが、そうしている間にも、日本は本格的に人口が減少し、超少子高齢社会に突入することは間違いない。
 ハイパー・シングル・シンドローム(超・結婚しない症候群)など結婚、出産、育児に関する近年の現象を分析し、さまざまな角度から少子化の原因を考察する『超少子化:危機に立つ日本社会』(鈴木りえこ著、集英社新書)。本書は少子化の定義と現状を詳しく説明した上で、少子化の最も大きな原因として晩婚化・未婚化を挙げている。結婚へのハードルが高くなった背景には女性の高学歴化や理想の結婚に対する変化があることを指摘し、数々の調査データから独自に分析しているのが興味深い。また、少子化が進む根底には日本独特の根強い性的役割分担意識があることなど、伝統的価値観の問題を提起。男女共同参画社会への意識改革の重要性を訴えている。諸外国の政策、父性・男らしさを語る対談なども掲載し、今や国家の重要問題である少子化問題に独自のメスを入れている。
 少子化に関する論争をまとめた『論争・少子化日本』(川本敏編、中公新書ラクレ)は、有識者21人の論文を少子化の本質、原因、影響、対応と主な内容別に編集している。女性が子どもを産まない理由や少子化時代の企業の役割など、それぞれの立場による少子化の論争点が1冊で分かる内容。最後の章では「少子化を考える」と題して編者が考えを補足し、全体を整理しまとめている。
 21世紀初頭から人口減少が本格的に始まる日本。その人口変動の大波が経済に与える影響を計数的に測定しているのは『少子化時代の日本経済』(大淵寛著、NHKブックス)である。第1章から第5章までは第2次世界大戦を区切りにした戦後の日本人口と経済の動向を振り返り、6章から今後の予測を始める。近年の少子化が教育産業に与える影響を計数的に分析。また、高齢化社会は高齢社会に、そして超高齢社会に変貌する過程のさまざまな影響を推測し、その対応策を探っている。
 一方、少子化歓迎とまではいかなくても、少子高齢化の現状を受け入れて論じているのは『ウェルカム・人口減少社会』(藤正巖、古川俊之著、文春新書)と『人口減少社会の設計:幸福な未来への経済学』(松谷明彦、藤正巖著、中公新書)だ。どちらも少子高齢化が私たちの暮らしに影響を及ぼすのは避けられないとしているが、視点を変えれば質的に充実した社会を確立する好機であることを指摘、既に人口減少を経験しているヨーロッパの例を挙げて対応策を考察している。
『シングル化する日本』(伊田広行著、新書y)、『「非婚」のすすめ』(森永卓郎著、講談社現代新書)は、日本の社会システムを見直し、少子化時代の発想転換、恋愛、結婚、家族関係の新しいスタイルを提案している。
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