樹木は日本人の生活に深く関わってきた。乱開発で日本の植生や景観が大きく変貌しつつある。樹とはどうつきあい、楽しめばいいのか。
『散歩が楽しくなる樹の薀蓄』は、芽吹き、新緑、花実どき、紅葉、というふうに季節ごとに変化する樹木の名前を、散歩しながら覚え、エピソードを知る樹木案内。『木の見かた、楽しみかた』はツリーウオッチングの実践的ガイド。早春の花と芽吹き、花が咲く、茎が伸びる、葉が茂る、実が熟れる、紅葉・落葉・落枝、冬の樹木誌、樹形など、写真図版300点で紹介。『雑木林に出かけよう』は、ドングリのなるブナ科の樹木の観察記録。『日本の樹木』は、代表的樹種80余種の生態誌・文化誌を、挿図77点付きで記述する。『樹』は春、夏、秋、冬、それぞれの季節で樹木のある風景を美しい写真とエッセイで綴る。
『巨樹と日本人』『巨樹』はいずれも、不思議なまでの生命力で人々を圧倒する巨樹について案内する。苦竹のイチョウ、角館のシダレザクラ、東根の大ケヤキ、羽黒山のスギ並木と爺スギ、三春滝ザクラなど、地域の文化遺産としての意義も大きく、人々に愛されている巨樹を語る。
『木』は檜、欅、松、栃、杉、桜など、木を限りなく愛し、木工の類を毎日そばに置いて使っていたという作家・白洲正子による「木の話」20選。『木工の世界』は木の家具に魅せられた著者が、木工という仕事を通して語る木への讃歌。