戦後の漫画史を切り拓いた巨人の全体像に迫る研究書や漫画論。手塚の自伝など。
江川達也と手塚治虫の自伝的漫画人生、漫画は戦争をいかに描いてきたか、少年たちを魅了してきた野球漫画についてなど。
日本が世界に輸出できる文化はアニメとポルノだけ。そんな言葉が自嘲的に囁かれるほど、日本のアニメは世界的に評価されるようになった。しかし、いまだカルチャーシーンではキワモノ扱い。それでもアニメをまっとうに評価しようという本はどれだけあるか。
ロボット開発現場から未来を見据える考察、ロボットは心をもてるのか?という思考実験、日本のロボット先進国としての戦略などについて。
日本が世界に誇る「アニメ」「まんが」「ゲーム」「キャラクター」「フィギュア」は産業なのか、文化なのか。それらを支える、もはや若者だけではなくなった「オタク」とは何なのか。
日本映画は黒澤や小津などの名作だけでは語れない。『丹下左膳』『次郎長三国志』『大菩薩峠』など、数々のヒット作を生んだ時代劇映画になぜ人々はあれほど熱狂したのか。日本の映画史をはじめ昭和映画や時代劇の歴史、日本映画に登場する東京の風景などを概観する。
いつのまにか「昭和は遠くなりにけり」。しかし、これだけ時間がたったからこそ、昭和がどんな時代だったのか、距離をおいて眺めることができる。アジアへの軍事侵略にのめり込む前半、敗戦を期に経済侵略に路線転換する後半。分断された2つの時代としてとらえるのではなく、一続きの時代としてみたとき、変わったものと変わらなかったものが見えてくる。
映画とはどのような芸術で、どのような可能性と危険性を秘めているのか。映画評論家による多彩な映画論。
明治から昭和にかけて、各時代を代表する作家(幸田露伴、宮沢賢治、石川啄木など)の虚像と実像について。明治以降の文士の姦通、文学紀行、座談会からさぐる作家群像。
本を読むとはどういうことなのか。それが習慣となっている人にとっては、ごく日常的な何気ないことであり、なくてはならないものなのに、それが習慣ではない人にとっては、つまらなく、時には苦痛を伴うものですらある。たしかに読書によって得られるものは多いが、しかし読書を特権化するのもいかがなものか。