角川書店, 2001, 218p., (角川oneテーマ21 ; C-16)
ISBN: 新<9784047040366>, 旧<4047040363>
会社の噂から奥様の井戸端会議まで、日本人の噂は進化しているのをご存知か? 大学講義のテキストとして採用の日本初の噂入門書。 噂とは何か? ワイドショーの正体は? 日本人と噂の相互関係を分析しそのメカニズムを探る。
第1講義 噂のメカニズムを考える
第2講義 レポーターとは何か?
第3講義 レポーター批判の構造
第4講義 ワイドショーの正体
第5講義 スキャンダルの変質
第6講義 すべてを動かす視聴率
第7講義 有名人という消費物
第8講義 芸能ニュースの未来図
噂(ウワサ)
日本人と噂の関係。噂の真相は曖昧なことも多いが、噂が生まれ広まっていく仕組みはどうなっているのか。噂が一人歩きするメカニズムを追求し、人々の社会心理を探る。
災害
阪神大震災・地下鉄サリン・雲仙普賢岳など、災害に遭遇した時に求められる危険への想像力・洞察力・判断力とは何か、とるべき避難行動や緊急時の心得を解説。
子どもの危機
子どもがさまざまな「危機」にさらされている。メディアから溢れる情報、ネットに潜む有害なコンテンツ、深刻ないじめやドラッグ汚染。親や学校、地域社会は子どもたちをどう守ればよいか。
情報とのつきあい方
インターネットの普及によって、情報の量が爆発的に増えた。情報とのつきあい方を伝授する本もたくさん出ている。収集の仕方、アクセスの仕方を伝えるものから、読みかたや注意すべき点を述べたものまで多様だ。
メディア・リテラシー
メディア・リテラシーとは、マルチメディア時代、IT社会における必須の「読み書き能力」である。「情報」が氾濫する現代で欠かせない基本的な姿勢・知識について。
ジャーナリズム
新聞、テレビ、週刊誌。現代の様々な事件と事象、政治、経済、文化の現在を日々報告するジャーナリズムは、どのような思想と論理でその仕事をしているのか。ジャーナリズム論の数々。
"炎上"する社会
SNSでの誹謗中傷、悪質クレーマー、炎上する企業CMやアカウントなど、"炎上"のメカニズムと問題点。SNSなどを通じて拡散される不確かな情報が現実社会に影響を及ぼす「インフォデミック」、著名人や企業の言動を糾弾しボイコットする「キャンセルカルチャー」について。
福島第一原子力発電所事故
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって、東京電力福島第一原子力発電所の1・2・3号機は電源喪失に陥り、炉心溶融(メルトダウン)を起こした。国際原子力事象評価尺度では、最上位のレベル7(深刻な事故)に分類され、現在、廃炉作業が進められている。事故の検証、地域住民への被害と補償、放射能の影響や廃炉などについて知る。
いじめ
いじめを苦に自ら命を落とす子どもが後を絶たない。教室でいじめが起こる構造の分析、学校や教育委員会の問題点、いじめを防止するために学校や社会が取るべき対応、ネットを通じたいじめの現状と対策、保護者のための実践的解決アドバイスなど。
犯罪と犯罪心理
殺人、企業犯罪、汚職...、犯罪はなぜ続発するのか。犯罪の内実と時代の変容。さらには、少年犯罪、ストーカー、インターネット犯罪など現代の犯罪について。