
刑法入門
岩波書店, 2008.6, vii, 225, 3p., (岩波新書 ; 新赤版 1136)
ISBN: 新<9784004311362>, 旧<4004311365>
内容
犯罪とは何であり、なぜ犯人には刑罰が科されるのであろうか。 また、「罪が犯された」と言うためには、どのような条件が必要なのか。 刑事裁判に市民が参加する裁判員制度が導入されるなど、私たちも刑法の基本を理解することがこれまで以上に求められている。 刑法学の第一人者が、犯罪と刑罰をめぐる考え方をわかりやすく解説する。
目次
第1章 犯罪と刑罰とは何なのか(罪と罰;刑事手続のあらまし;法的な禁止の対象—犯罪;法的な禁止の手段—刑罰)
第2章 犯罪は法律で作られる(罪刑法定主義とは;法律で罰則を定める;罰則は制定前に遡って適用できない;許されない罰則—内容の適正さ)
第3章 犯罪はどんなときに成立するのか(犯罪の成立ち;犯罪被害—結果;行為と結果の結び付き—因果関係;犯人の行為とは;犯人の意思—故意・過失;犯罪のかたち—未遂と共犯)
第4章 犯罪はどんなときに成立しないか(犯罪の成立が否定される場合;違法性がなくなる理由;正当防衛)