
香辛料の民族学 : カレーの木とワサビの木
中央公論社, 1988, iii, 216p., (中公新書 ; 882)
ISBN: 新<9784121008824>, 旧<4121008820>
所属テーマ
内容
日本にワサビ、サンショウあればインドにカルダモンあり、フィリピンにショウガあればタイにはコブミカンあり。 各国各民族それぞれに、食生活の重要な一角を担う植物がある。 調理、染色、着香はもちろん、虫除け、入浴剤、装飾と用途はさらに広がる。 ギリシア人の贅沢の再現から薬用資源としての可能性まで、植物成分の利用法を科学的に検証しつつ、生活に密着した香草薬草の世界を、熱帯アジアを中心に体験的につづる。
目次
葷菜の魅力—ニンニクとタマネギ
辛さの系譜—マスタードとワサビ
匂いづけさまざま—桜餅とレモングラス
着色も染色も—ライス・コーヒーとサフラン
燃える辛さ—トウガラシとココアのバラ
刺激を求めて—コショウとキンマ
芳香と辛味と—ショウガとカルダモン
木の葉の利用法—カレーの木とワサビの木
酸味野菜のはたらき—ライムとトマト
香りを食べる人たち—ハーブオムレツとオルガノ