豊田有恒著
祥伝社, 2010.12, 226p., (祥伝社新書 ; 225)
ISBN: 新<9784396112257>, 旧<4396112254>
わが国の原発技術が世界最高の水準にあることを、多くの日本人が知らない。たとえば日本の原発の非常停止は、運転7000時間あたり、0.07回という驚異的な少なさだ。また、原子炉圧力容器は日本の一メーカーが全世界の八割のシェアを占めている。世界中で原発の新規建設が進み、各国が売り込みに攻勢をかけている。安全性が劣るとされる中国も、安さを武器に輸出を目指す。だからこそ、世界一安全な原発を世界に広めることが、この上ない世界貢献の道だと、著者は力説する。三十年にわたって原発事情を研究、国内の稼働地、建設予定地のすべてを取材した著者による、最新原発リポート。
核の平和利用には、相応の決意と覚悟が必要
第1章 日本人は、どう原子力と付き合ってきたか?
第2章 世界は、軽水炉を推進する方向へ、舵を切った
第3章 放射能とは何か-原子、核、放射能などに関する常識、非常識
第4章 原発商戦 技術大国日本は、ビジネスチャンスを生かせるのか
第5章 日本の原子力技術を世界に
あとがき 原子力の今後に向けて